アダルトチルドレン①
円満な家庭ではなかったが、それなりの家庭だったと思う。
ひどい身体的虐待があったわけでもネグレクトがあったわけでもない。
あったことといえば
・両親ともにヒステリック 常に顔色をうかがっていた
・小学生の時、父親にお金を貸してくれと言われ、数千円渡した
・母親と兄がテレビを観ていた。私も一緒に観たかったが、話しかける私を母親が無視
・母親は世間体をとても気にしていた
・私が悪いことをした時の母親からの言葉『お兄ちゃんはそんなことしなかった』
・財布をよく失くしていた私。でも1度、明らかに部屋にあったものが無くなった。 それから数年後、引っ越しの時に、兄の部屋から財布が出てきた。母親も一緒に発見 したが見てみないふり。犯人は父か兄か、、、不明
それでも、母親の愛情を求めていたと思うし、どうしようもない父親だけど好きだった
・両親別居。別居開始時、何の説明もなかった。私から母親に聞いた時に母親は説明し たが、母親の言葉『男の子は父親の背中を見てるから、お兄ちゃんが可哀想』
・別居後の生活場所もそう遠くはなかったが、父親と会うことに母親はいい顔をしな かった
・父親に電話をする私をヒステリックに非難した。父親が送ってくれた手紙を母親は勝 手に開封して先に読んだこともあった
離婚騒動で、しっかりしていると思っていた母親の弱い部分がどんどん見えてきた。
母親は弱く、小さいことを気にし、世間体を気にし、自分の姉に頼り、私に頼り。
私は離婚届け記入の際にも傍にいるよう言われた。
母の姉や友人には『お母さんを支えてあげてね』と言われた。
私は叫びたかった
『両親の離婚は私だって辛い』
『私のことは誰が支えてくれるの!?』
それでもその頃はまだ、母や周囲の期待に応えたい気持ちが強かった。
存在意義が欲しかった。